来季J3降格の群馬、カインズが単独筆頭株主に 2030年のJ1昇格目指し経営基盤強化
ホームセンター大手のカインズ(埼玉県本庄市)は20日、サッカーのザスパ群馬を運営するザスパ(群馬県前橋市)の第三者割当増資を引き受け、単独筆頭株主になったと発表した。カインズの高家正行代表取締役社長CEOがザスパの取締役(非常勤)に就任する予定で、経営基盤強化をサポートする。来年4月開催予定のザスパ定時株主総会での承認を経て、正式決定する。 ザスパ群馬は今季、J2で最下位に沈み、来季は2度目となるJ3への降格が決定。来季からは今季で引退した元日本代表MF細貝萌氏が社長兼GMに就任し、札幌のトップチームコーチだった沖田優監督を新たに迎えてJ2復帰を目指す。 カインズは群馬(当時ザスパ草津)のJリーグ加盟直後の2006年からオフィシャルユニホームパートナーを務め、20年12月にはザスパに資本参加して筆頭株主グループの一員となった。その後は練習環境を充実させるために企業版ふるさと納税を活用して前橋市ローズタウンサッカー場を寄贈したのをはじめ、所属選手が安心してサッカーに取り組むことができるキャリア形成のための支援活動を行うなど、さまざまな形でクラブを支援してきた。 カインズは発表したリリースに「今後、ザスパが掲げる2030年のJ1昇格をともに目指し、経営基盤の強化に一層寄与してまいります。そして、カインズ創業の地であり、数多くの店舗を有するホームタウン『群馬』において、地域の課題を解決すると共に活性化を図り、群馬の誇りを創る『共創』のパートナーとして、ザスパとの活動を強化してまいります」と記した。