生鮮食品も扱う地域共生型コンビニ開店 トスク丹比店跡地にローソン 地元住民らでにぎわう
昨年9月末に閉店した八頭町北山のトスク丹比店の跡地に15日、生鮮食品も扱うコンビニエンスストア「ローソン八頭町丹比店」が開店した。スーパーとの連携で生鮮品を取り扱い、地域共生型のコンビニとして運営。開店を待ちわびていた地元住民らが次々と詰めかけ、思い思いに買い物を楽しんだ。 鳥取県東部でコンビニをフランチャイズ展開する瀬戸商店(若桜町若桜)が運営し、ローソンが扱う商品に加え、スーパーを運営するエスマート(本部・鳥取市湖山町北3丁目)から野菜や肉などの生鮮品や調味料を100品目以上仕入れて販売する。開店に当たっては、土地、建物に対し県の買い物環境整備交付金や同町の補助金など、約4250万円の支援を受けた。 平井伸治知事らが出席した開店セレモニーでは、コンビニとエスマートのロゴをあしらった店舗前で吉田英人町長が「高齢者の移動範囲が限られる中、住民の買い物の一助や生活を支える大きな存在になる。新たなコミュニティーの場としても発展するのでは」と喜びと期待を述べた。 開店直後には刺し身などを買い求める地元住民らでにぎわい、レジ前は長蛇の列となった。親ガニを購入した同町富枝の沢田秀生さん(85)は「品物がようけあった」と笑顔を見せた。「新しい店で地域に活気が取り戻ればうれしい。継続してもらえるよう住民もたくさん利用していかないと」と話した。
日本海新聞