謝駐日代表「台湾は民主主義陣営の防波堤」 東京で3千人規模の日台シンポジウム
(東京中央社)台湾と日本のつながりの強化を目指すシンポジウム「ONE TAIWAN 2023」が8日、東京都内で開催され、約3千人が参加した。講演した謝長廷(しゃちょうてい)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)は「中国がもし台湾を侵略するなら、その最終的な目的は決して台湾を占領するのではなく、台湾を拠点として外へ拡大していくこと」だと指摘し、台湾は「民主主義陣営の防波堤」だと述べた。 謝氏はまた、中国や北朝鮮、ロシアなどの独裁主義陣営が一つの集団や同盟のようなものを形成しつつあるとし、台湾は民主主義陣営の「とりで」だと強調。もし台湾が消滅させられたら、民主主義陣営の惨敗と言えるとし「台湾の平和と安全は世界の利益」だと訴えた。 同シンポジウムは「日台連帯で守る自由アジア」をテーマとし、国際政治学者の藤井厳喜氏が発起人となり開催。頼清徳(らいせいとく)副総統や游錫堃(ゆうしゃくこん)立法院長(国会議長)がビデオ形式であいさつを寄せた他、台湾独立派団体の関係者も講演した。 会場では藤井氏がシンポジウムの決議を読み上げ、参加者の拍手で承認された。決議には、民主主義と自由の国である台湾への支持や、日本政府に対して台湾の存在を法的に承認するよう求めることなどの内容が含まれた。 (楊明珠/編集:田中宏樹)