光駅拠点整備の見直し素案公表 事業費40~45億円、30年度バリアフリー化[山口県]
光市がバリアフリー化やにぎわいづくりに向けて取り組むJR光駅の拠点整備事業で、市は財政負担の軽減などを見据えて見直した新計画の素案をまとめ、20日に公表した。整備内容は当初計画を踏襲しつつも既存施設の有効活用などで事業費を40億~45億円程度に縮減できると試算。駅のバリアフリー化はおおむね2030年度、駅前広場は南口・北口でおおむね33~34年度の完成を見込む。 市議会全員協議会で示した。同日から1カ月間パブリックコメントを実施。意見を反映し来年の3月議会に議案提出する。 駅施設で分断構造になっている、南北地区を結ぶ老朽化した歩道橋「跨線(こせん)橋」に代わる南北自由通路や駅前広場を整備する大型事業。現駅舎の西側に設ける新通路(幅約4メートル)にはエレベーターを備え、駅のプラットホームと接続。通路上に北口改札口を新設する。新通路には小規模な展望スペース、北口駅前広場には小規模な交流広場を設ける。 費用削減に向けた新通路の位置調整などにより現駅舎は一部を取り壊すが、そのまま活用。また、駅前エリアでの民間活力によるにぎわい創出施設の導入検討を新たに計画対象に加えた。 事業を巡り市は20年に基本計画をまとめたが、地質調査の結果などで概算事業費が想定していた30億~40億円を上回る60億円超に膨らんでいた。昨年2月に計画を断念、見直しを進めていた。財源は国庫補助金などを活用する。