北陸電力・志賀原発の海域活断層の長さを1.8倍に見直し 審査さらに長期化の可能性
志賀原発2号機の再稼働に向け原子力規制委員会の審査を受けている北陸電力は海域にある活断層の長さをこれまでの1.8倍となるおよそ178キロに見直したことが分かりました。 原発で想定される揺れや津波の大きさにも影響し審査がさらに長期化する可能性があります。能登半島北部には多数の活断層があり、連動する長さが焦点の一つとなっていて政府の地震調査委員会は8月、元日の地震では、およそ150キロにわたって複数の断層が動いたと評価しました。 これを受けて、北陸電力は11月6日に規制委に提出した資料で海域にある活断層の長さをおよそ96キロから1.8倍となるおよそ178キロに見直しました。 見直した理由について、北陸電力では「過小評価とならないよう、より安全側に再評価した。揺れや津波への影響については今後の審査で説明する」としています。 活断層を巡って規制委は、2023年3月、原発敷地内の断層を「活断層ではない」と判断し、今後は周辺の海域と陸域の活断層の評価に注目が移っていて今回の北電の見直しは、原発で想定される揺れや津波の大きさにも影響することから審査がさらに長期化する可能性があります。
北陸放送