<W杯最終予選速報>日本が豪州に2-0勝利で6大会連続W杯出場決定!
ロシアワールドカップの出場権をかけたアジア最終予選の日本対豪州がが31日、埼玉スタジアムで行われ、日本が豪州を2-0で下してグループBの1位が確定(2位以内が出場権、3位はプレーオフ)、6大会連続のW杯出場を決めた。大幅にメンバーを変更「4-1-4-1」システムで臨んだ日本は、過去W杯予選で一度も勝てなかったライバル豪州を攻守に圧倒、前半42分に浅野拓磨が先制ゴール、後半37分には井手口陽介が貴重な追加点となるミドルシュートを決めて2-0で勝利した。 勝てば決定。負ければ、6日のアウエーでサウジアラビアに引き分け以上でなければ出場権を得ることができないという運命の試合にハリルホジッチ監督は、「歴史を作る試合をしよう」と訴え、「4-1-4-1」の3月23日のUAE戦以来となるシステムを組んだ。 先のコンフェデ杯から3バックシステムを使い中盤でボールを動かす新しいスタイルを採用している豪州対策に、中盤のプレスを強くして、長所を消し、攻守の切り替えで勝負しようという戦略である。 しかも、メンバーを大幅にシャッフル。GKは、川島永嗣。ディフェンスラインは酒井宏樹、吉田麻也、昌子源、長友佑都で、中盤のアンカーとしてキャプテンとしてケガから復帰した長谷部誠。そして、インサイドハーフに山口蛍と井手口陽介の関西コンビを抜擢。前線には、右に浅野拓磨、左に乾貴士、大迫勇也をワントップに起用した。 開始早々から、積極的に勝負した日本は、2分に井手口のコーナーキックに酒井宏がノーマークで飛び込みヘッドを合わせたが、惜しくもゴールに嫌われた。日本は、素早い攻守の切り替えから、浅野、酒井宏の連携で、右サイドを再三にわたって突破して、チャンスをつくる。山口、井手口のインサイドハーフが高い位置をキープして、攻守の起点になり、豪州のパスによる連携をも許さない。試合のペースを握った日本は、前半41分に貴重な先制点を奪う。 長友からのゴール前へのクロスにディフェンスラインの裏をとって抜け出した浅野が左足をダイレクトで合わせてゴールの右隅へゴール。浅野は、得意のジャガーポーズでサポーターの大声援に応えた。 1点リードで迎えた後半も、日本は引いて守ることはなく、常に攻撃に転じるためのプレスをかけ続けて攻めの手を緩めない。後半11分にはカウンターから乾が長い距離をドリブルでゴール前まで持ち込んだが、豪州も、懸命のディフェンス。後半に強い豪州は、16分に故障でスタメンを外れていた長身FWのユーリッチを前線に投入した。24分にはアーリークロスからゴール前になだれこんできたが、酒井がブロック。コーナーキックとなって、ベテランのケーヒルが交代出場。その直後に豪州は、日本のゴールを脅かすがユーリッチへのマークを外さない。日本にとって苦しい時間帯が続くことになり、35分には、主審の判定をめぐって、ハリルホジッチ監督が止める通訳を突き飛ばして抗議に出る場面も。 その気迫が伝わったかのように37分に乾に代わっていた原口がボールを奪うと、井手口がドリブルでディフェンスをふりきって右足を振りぬき見事なミドルシュートを突き刺した。大きな2点目を奪った日本はリードを守りきり、サウジとの最終戦を残してホームで歓喜のW杯出場を決めた。 ハリルホジッチ監督の若手抜擢と豪州の武器を消すために徹底した戦術が光った。