世界最高峰の大会に招待 ハワイで巨大波サーフィン、和歌山県新宮市の角さん
和歌山県新宮市のサーファー角勇海さん(21)が、世界で最も権威があるとされる巨大波のサーフィン大会に招待された。大会は12月以降に米ハワイのオアフ島で開催予定。本出場の選手が欠場する場合に出場できる「代替選手」だが、角さんは「この大会は人生の大きな目標だった。チャンスがあれば全力を出したい」と力を込めた。 【正月向け新酒初搾り 本州最南端の蔵元、和歌山県新宮の記事はこちら】 大会は「エディ・アイカウ・ビッグウェーブ・インビテーショナル」。12月14日から来年3月13日の間の1日で、会場となるワイメア湾に13メートル以上の大波が一日中続くと見込まれた日に実施する。大会は1985年に始まったが、開催基準が厳しく、39年間で実際に開催できたのは10回しかない。開催されれば、当日はオアフ島全体で、仕事や学校が休みになり、ライブ中継は世界195カ国以上で200万回の視聴があるほど注目度が高いという。 角さんは新翔高校出身。世界サーフィン界で知られる「ビッグウェーバー」の父・直さん(68)の影響で、小学生の頃からハワイに通い、この大会への出場を目指して練習を重ねてきた。その様子がサーファーやライフセーバー、写真家の目に留まり、招待につながった。 出場選手は男子が招待選手35人と代替選手20人、女子は招待選手10人と代替選手5人。代替選手は招待選手が欠場する場合に出場できるが、開催決定が72時間前のため招待選手が間に合わなかったり、事前の練習でけがをしたりすることもあるなど、代替選手が出場できる可能性は高いという。招待選手だけでなく、代替選手にも世界的に有名な選手が多数含まれている。 これまでに招待された日本人選手は、角さんで4人目。プロライセンスを持っていない日本人選手としては角さんが初めてという。日本人選手の最高位は13位。 角さんはこのほど、直さんや県サーフィン連盟の梅本利樹会長らと県庁の下宏副知事を訪れ報告。下副知事は「すごいこと。頑張ってください」と激励した。
紀伊民報