「ヒトカゲを選んだばかりに…」みんなのトラウマ? 初期『ポケモン』で「苦戦したジムリーダー」
モンスター育成RPGの金字塔『ポケットモンスター』シリーズのお約束に、“ジムリーダー”と呼ばれるボスキャラがいる。冒険を進めるための「ジムバッジ」を懸けて、プレイヤーの前に立ちはだかる強敵だ。 ■【画像5枚】「ここでヒトカゲにしなければ…」ジムリーダーに泣いた『ポケモン赤』グラフィック■ そんなジムリーダーのなかには、「もう二度と戦いたくない」と思わせるほど攻略が難しいキャラも多い。 そこで今回は、初期の『ポケモン』シリーズから、みんなの心にトラウマとして残っているだろう強敵ジムリーダーを振り返ってみよう。あなたが苦戦したあのジムリーダーはいるだろうか?
■ヒトカゲを選んだのが運のツキ? 『赤・緑』タケシ
まずは『ポケットモンスター 赤・緑』から、ニビシティのニビジムリーダー・タケシだ。 『ポケモン』第1作において、“プレイヤーが初めて出会うジムリーダー”という特別なポジションにいるタケシは、最初に選んだポケモンによって難易度が大幅に変わることで知られている。 タケシが得意とする「いわタイプ」は、「くさタイプ」のフシギダネや「みずタイプ」のゼニガメならば何の問題もなく突破できるだろう。この2匹を選んでいた人は、タケシに苦手意識がないはずだ。 問題は「ほのおタイプ」のヒトカゲをパートナーに選んでいた場合だ。この時期のヒトカゲが覚える技といえば“ひっかく”か“ひのこ”ぐらいで、どちらも「いわタイプ」には効きづらい。しかもタケシの切り札であるイワークは防御力が非常に高く、弱点をつけないとびくともしなかった。 ヒトカゲを選んだトレーナーは、もれなくイワークを“ひのこ”で地道に攻撃する持久戦を強いられる。ゼニガメやフシギダネなら楽勝なのに、ヒトカゲだけはリザードに進化するまで勝てなかった人も少なくない。ほかの御三家と難易度が違いすぎだ! 『ポケモン赤』パッケージで雄々しく吠えるリザードンに憧れてヒトカゲを選んだが最後、待っているのは修羅の道……。それが『ポケモン赤・緑』というゲームだった。
■“ころがる”ミルタンクに手も足も出ず…『金・銀』アカネ
今年25周年を迎えた第2作『ポケットモンスター 金・銀』ではゲームバランスが整えられ、ジムリーダー戦も『赤・緑』と比べると比較的簡単になった。 そんな『金・銀』ジムリーダー事情において、多くのプレイヤーの壁となったのが第4のジムリーダー、コガネジムのアカネである。 アカネの強さは彼女の切り札・ミルタンクに集約される。見た目はピンク色で愛らしいミルタンクだが、戦いぶりはちっとも愛らしくない。 代名詞の“ころがる”は命中するたびに威力が倍々になっていく攻撃技で、最大威力は480。こちらが使える技はせいぜいダメージが60程度のころの話だ。無法すぎるだろう。 そのため、“ころがる”を一度使われると手が付けられなくなり、全抜き(1匹で相手のポケモンをすべて倒すこと)も覚悟せねばならなかった。 もちろん、ミルタンクを倒せば“ころがる”も止まるのだが、HPを回復する“ミルクのみ”や雄ポケモンの動きを封じる“メロメロ”のせいでそれもままならない。 ミルタンクを倒しあぐねているうちに1匹、また1匹と倒される自分のポケモンたち……。ついには威力最大の“ころがる”1発で最後のポケモンを倒され、呆然とするプレイヤー。その容赦のなさから、“アカネこそ『金・銀』でもっとも難しいボス”との声も多い。 しかもがんばってアカネを倒してもらえる「わざマシン」は、ストーリー攻略で使いづらい“メロメロ”だった。「そこは“ころがる”をくれよ!」と叫んだのも懐かしい。