「エアコンの 効きを試して 危機回避」 6歳児も一句、エアコン川柳に2820句応募
エアコンメーカーが加盟する業界団体の日本冷凍空調工業会(JRAIA)が募集した「第4回エアコン早期点検川柳」の最優秀賞には、京都府のさくらくるさんの作品「エアコンの 効きを試して 危機回避」が選ばれた。JRAIAは4月10日を「4運10(しうんてん)」にかけ「エアコン試運転の日」と制定し、川柳の募集を行った。エアコンの早期点検の重要性を知ってもらうことが目的で、応募総数は2820句と6歳から90代まで幅広い応募があった。 【関連写真】エアコンの早期点検活動を行う“街の電器店” 今年のエアコン商戦は早めのスタートを切っている。エアコンの早期点検は、夏本番を前にエアコンの試運転をすることで不具合などを素早く発見する狙いがある。本格的に暑くなって不具合が見つかっても、電器店の多くがエアコン取り付けに追われ、修理や交換がすぐにできないことが多いからだ。 こうした背景もあり、地域に根差した“街の電器店”ではエアコン点検を積極的に行い、故障や不具合に対応したり、買い替えにつなげたりしてきている。早めに点検することでエアコンの買い替え促進につながる上、暑さが本格化する前であれば商談する時間もとりやすい。早期点検により、省エネモデルや高付加価値モデルの契約につながることも多い。 この数年で消費者の間でもエアコンの早期点検が認知されてきた。JRAIAでも「エアコン早期点検の重要さは、幅広い年齢の方に注目されてきているようだ」とみる。最優秀賞の作品は、点検の時期に思わず口ずさんでしまいそうなひねりを効かせた印象深い作品を選出したという。 今年のエアコン商戦も本格的に始まっている。JRAIAの出荷統計でも5月のエアコン出荷台数は16.1%増と2カ月連続のプラスで、5月単月の過去10年平均も大きく上回った。金額も18.7%増と2カ月連続伸びている。 実際、地域電器店には「暑さでエアコンをつけたが冷えない」といった問い合わせも多く寄せられ、エアコンの取り付け工事に追われる店が増えている。猛暑が続くとエアコンの故障なども出てくることから、継続的な点検活動も重要だ。
電波新聞社 報道本部