「ユーミンの曲は“除湿機能”を備えていた」「尾崎豊は若者の演歌」五木寛之らが厳選した“昭和歌謡の名曲”とは
昭和は日本の黄金時代
内館 昭和歌謡とともに昭和を思い出してみると、もう一回、昭和に生きろと言われたらとても生きられない。でも、昭和の人たちって、あの社会で揚々と生きていたなと思います。 ジュディ ラッキーでしたね。昭和25(1950)年生まれの私の青春は、ちょうど高度経済成長期にあたります。右肩上がりで、華やかで、すべてにお金が潤沢にかけられていた時代でした。そこからバブルが起きて、バブル崩壊から節約が始まる。だから、昭和54(1979)年あたりまでは、本当に超華やかな時代を面白おかしく生きられたなあと思います。 ◆ 本記事の全文は「文藝春秋」2024年12月号と「文藝春秋 電子版」に掲載されています(五木寛之、藤原正彦、内館牧子、片山杜秀、酒井順子、ジュディ・オング「 選考座談会『昭和万謡集 ベスト100歌謡曲』 」)。 ◆あのときの私がよみがえる ・歌謡曲にある「もののあわれ」 ・対立が昭和歌謡を豊かにした ◆戦争の影 ・『津軽のふるさと』の懐かしさ ・戦後日本の音楽三国志 ・坂本九と上を向いた ・いつも泣くのは北 ◆百花繚乱の昭和歌謡 ・阿木燿子が時代を変えた ・異能の作曲家・筒美京平 ・松本隆は昭和歌謡? ・昭和は日本の黄金時代 ◆昭和万謡集110曲
五木 寛之,藤原 正彦,内館 牧子,片山 杜秀,酒井 順子,ジュディ・オング/文藝春秋 2024年12月号