能登半島地震から1年 残る爪痕 災害公営住宅など整備が本格化
石川、新潟、富山の3つの県で504人が亡くなった能登半島地震は1日で発生から1年となりました。 石川県輪島市で追悼式が行われ参列者は地震発生時刻の午後4時10分、地震と記録的豪雨による犠牲者に黙とうをささげました。 応急復旧にはめどが立ちつつありますが、今も被害の爪痕は残り今年は本格的な復旧を加速させる取り組みが求められます。 去年の元日に発生した能登半島地震による住宅被害は、石川、新潟、富山、それに福井の4つの県を中心に合わせて15万棟を超えました。このうち最も被害が大きかった石川県では、地震と9月の記録的豪雨の影響で仮住まいや避難を余儀なくされている住民が、12月下旬の時点で少なくとも2万699人に上ることが共同通信の集計で分かりました。県外の親戚の家にいる人などは自治体も正確には把握できておらず、能登を離れている被災者はさらに多いと見られます。 道路や水道などのインフラが大きな被害を受け、石川県内の土木施設の被害総額は12月13日時点で1兆204億円に上ります。石川県では地震により最大でおよそ11万戸が断水し、去年5月末に一部地域を除いて復旧しましたがその後の豪雨災害を経て、12月24日時点でも536戸で断水が続いています。 地震から1年となる今年は被害が大きかった輪島市や珠洲市などを中心に災害公営住宅およそ3千戸など恒久的な住まいの整備が本格化します。被災者の生活再建に向けた支援の充実が求められます。
とちぎテレビ