阪神の掛布2軍監督がドラ1大山を絶賛!「おかわり君級の前さばき」
「本格的なウエイトトレーニングも、これまではしたことがないと聞いている。まだ体ができていないので強くバットを振れていないが、そこができるようになれば、20本は打つんじゃないか。まだ体の上下のバランス、連動はできていないが、非常に楽しみな選手だ。体ができてくれば、今年もどこかで1軍に上がってくる選手だと思う。守備などはまだしっかりと見れていないのでわからないが、走っている姿をみると足も速そう。将来的に3割、20本を目指せるバッターだと思う」と、掛布2軍監督は評価した。 掛布2軍監督の“千里眼”は有名で、昨年はドラフト1位の高山俊のバッティングを自主トレで、ひと目見ただけで、「ボールの捉え方、対応力が素晴らしい。絶対に使える」と太鼓判を押し、実際に高山はレギュラーを奪い新人王にまで輝いた。その掛布2軍監督が、掛け値無しに評価したのは、何よりの朗報。 ドラフトでは、ロッテに1位指名された桜美林大の佐々木千隼投手を回避して、大山を単独1位指名した阪神の戦略についての批判がチーム内外から相次いだ。それでも、金本監督は「鳥谷以来出てきていない、生え抜きの内野手の育成」を使命と感じて大山指名を主張した。人気球団の阪神でドラ1のプレッシャーがおしかかるのが不安だが、ドラフトの結果は10年後。今季に限っては、三塁のポジションには新外国人のキャンベルがいて、急成長の陽川尚将らもいる激戦区で、そこで出番を奪うのは簡単ではないが、ひょっとすると「ドラ1の名に恥じない掘り出し物だった」、という評価を受けることになるのかもしれない。 掛布2軍監督コメントを報道陣から聞かされた大山は、「自信にはなります、嬉しいです。でも、ここからもっといい部分を褒めてもらえるように、しっかりと練習したい」と、浮かれず笑顔で答えた。 23日に正式決定されるが、大山は沖縄の1軍キャンプに抜擢される方向だ。