記録する使命胸にシャッター切る 「埋もれた」被災地で 13年前混乱の中カメラ向けた市職員 #知り続ける
防災を担う立場の1人として、資料や確認のためにと震災の記録誌を開く機会がある。業務で担当する旭市防災資料館では、自分が撮影した写真が展示の中で使用されている。特別に意識はしないが「震災の記録を『残す・伝える』ということに少しでも役に立っているのかな」と控えめに語った。 防災資料館は旭市に甚大な被害をもたらした震災の記憶を後世に伝え、悲劇を繰り返さぬようにと、14年に市が開設した。市の震災被害は東北3県に比べると、広く知られていない。石田さんは「多くの人に防災資料館を訪れてもらい、防災意識を高めたり津波の知識を学んだりしてほしい。写真などの展示資料を見て、旭市の当時の様子を知ってもらいたい」と話す。 ※この記事は千葉日報とYahoo!ニュースによる共同連携企画です