縄文時代、巨大噴火後の生活解明 鹿児島・種子島の土器分析
金沢大などのチームは、縄文時代に当たる約7300年前、鹿児島県・薩摩半島沖の海底火山で発生した超巨大噴火「鬼界アカホヤ噴火」の降灰などにより同県の種子島で約200年間無人となった後、生活様式を変えながら再び居住が始まったことを土器などの分析で明らかにした。6月、世界の優秀な考古学論文に贈られる「ベン・カーレン賞」を受賞した。 鬼界アカホヤ噴火は過去3万年で地球最大の破局噴火で、直径20キロに及ぶ海底カルデラが生まれた。東アジアの広範囲が火山灰などで覆われ、火砕流の一部が海面を渡り、多くの人や動物、植物が死滅し、九州南部の縄文文化が壊滅する被害を与えたとされる。