ティーショットを打つ原辰徳氏（提供：日本プロゴルフ協会）

男子シニアゴルフ・ファンケルクラシック第1日（18日、静岡・裾野CC6993ヤード、パー72）大会特別顧問を務め、アマチュア枠で出場のプロ野球巨人前監督、原辰徳氏（66）＝ファンケル＝は2バーディー、8ボギー、1ダブルボギーの8オーバー、80で回り、75位発進となった。宮本勝昌（52）＝シーミュージック、平塚哲二（52）＝フリー、深堀圭一郎（56）＝フォーラムエンジニアリング＝が66をマークして首位に並んだ。 生き生きとした表情で、富士の裾野を練り歩いた。原氏が6年ぶり3度目のシニアゴルフツアー参戦。出だしの1番（パー4）で、いきなり見せ場を作った。 「いいショットだった。緊張はスポーツにおいて重要。なかなか味わうことができない緊張感に、熱い血が流れた」 午前8時30分、「4番、サード、原辰徳、背番号8」と選手紹介されてティーオフ。ドライバーを振り抜き、同組の高橋勝成（74）に20ヤードほど差をつけ、倉本昌弘（69）に5ヤードに迫る飛距離270ヤードだ。残り131ヤードの第2打をピッチングウエッジでピン5メートルにつけ、これを沈めて〝おはようバーディー〟。「原辰徳」の名前入りタオルを持ったギャラリーらを魅了した。 11番（パー4）で2つ目のバーディー。8ボギー、1ダブルボギーでスコアは80となったが「66歳にしては、まずまずでしょう」と息をついた。 予選カットはなく、残り2日で巻き返しを狙う。6年前の最終日はイーブンパーの72で回った。「まずは明日、頑張ります。たくさんのファンの方にシニアプロの素晴らしいプレーを見に来てもらいたい」とPRした。（石井文敏） ■夜は巨人を応援 原氏は第1ラウンド後「夜はジャイアンツを応援する」と語った。昨年まで通算3度、17年間にわたって監督を務めた巨人は、クライマックスシリーズ・ファイナルステージで前日17日もDeNAに敗れ、2連敗。報道陣から巨人について問われると「事細かくなってしまうとね」と笑顔で話すにとどめた。