新たに地域活性化起業人を受け入れ 市内の観光振興へ 南房総(千葉県)
南房総市は2日、地域活性化起業人制度を活用し、新たに旅行会社クラブツーリズムの創造事業本部地域共創事業部シニアアドバイザーの髙木弘一氏(56)の受け入れを開始した。髙木氏は同市観光プロモーション課に所属し、市内の観光振興に向けた業務に当たる。任期は来年の3月31日までで、1年間の延長もある。 国が設けている制度。三大都市圏にある民間企業等の社員を一定期間受け入れ、その知見などを生かしながら、地域独自の魅力や価値の向上などにつながる業務を行ってもらい、地域活性化を図ることが目的。 同市と同社は、2022年6月に「観光振興および地域活性化に関する包括連携協定」を締結。交流人口の拡大や地域の魅力発信、地域経済の活性化に関することが目的となっていることから、制度を活用して人材派遣、受け入れを開始。昨年7月から1人を受け入れていたが、退任に伴い、新たに受け入れた。 髙木氏は、1990年から観光業務に携わり、全国各地でテーマに合わせたツアーを企画するなどしてきたという。 辞令交付式は、同社創造事業本部地域共創事業部長の樋山智彦氏、同市観光協会の清宮信英会長の同席のもと行われ、石井裕市長が辞令を手渡した。 受け取った髙木氏は「南房総市は自然豊かな地域で魅力を感じる。全国各地での勤務経験や文化歴史などのテーマ旅行、スポーツ旅行に携わった経験もあるので、地域の課題を確認しながら、皆さんと一緒に進めていきたい」と抱負。 石井市長は「クラブツーリズムには、昨年から継続的に職員を派遣していただきありがたい。これまでの経験を生かして市の観光発展のためにご協力いただきたい」と期待した。 髙木氏は、同課と同市観光協会を行き来し、誘客に向けた観光コンテンツづくりを行っていくという。