女子ゴルフ・横峯さくら、V字回復中 「自分ひとりでトイレに行けた」一緒にツアー転戦の3歳息子の成長励み
◇27日 女子ゴルフ 資生堂レディスオープン第1日(横浜市旭区、戸塚CC西C) 3歳の息子・桃琉(とうり)くんを連れてツアー転戦するママさんプロの横峯さくら(38)=エプソン=が3バーディー、ノーボギーの69をマーク。3アンダー、8位で発進した。今月初めのサントリーレディスで11試合ぶりに予選通過を果たしてからV字復調中。飛距離も20ヤードアップしているというから驚きだ。 連続101試合予選通過という大記録を持つ横峯が、10試合連続予選落ちのドン底から抜け出したのは3週前のサントリーレディス。翌週のニチレイレディス14位でリランキングを上げ、9月までの出場権を確保。ロフト7・5度のドライバーを使い始めると、飛距離は賞金女王時代をも上回るほど伸びてきた。 6番での計測は255ヤード。260ヤード超級のビッグドライブもある。キャディーとして帯同する夫・森川陽太郎さん(43)が「調子が上がらなかった時期に比べたら20~30ヤードも飛んでるんですよ」と目を丸くする。 横峯は「ショットの状態も安定してきた。今日はアプローチとパットがよくて、耐えたなぁっていう感じ。1・5メートルくらいのパットもすべて決まってくれた。ノーボギーはすごくうれしい」と声をはずませた。2番で5メートルを沈めると、3番では48度ウェッジでの第2打をピンそば30センチに。12番は1・5メートルを決めた。 昨年9月のゴルフ5レディスで9位発進して以来の1桁順位でのスタート。子連れ転戦を始めた頃には「気持ちが切り替えられなくて」闘争心が薄れていたと吐露したが「今はオンとオフがしっかりある」と、通算23勝の自信も戻ってきた。しかし、戦うママの励みはもちろん、桃琉くんの成長ぶり。「昨日、初めて自分ひとりでトイレに行けたんです。夫婦で大感激」と優しく笑った。
中日スポーツ