タイ首相の政権運営に国民の大多数が不満=世論調査
[バンコク 9日 ロイター] - タイのセター首相の政権運営について、国民の大多数が不満に思っていることが、9日公表の世論調査で明らかになった。 国立開発行政研究院(NIDA)が4─5日に1310人を対象として行った調査では、昨年9月に発足したセター政権の動きに「かなり満足していない」ないし「全然満足していない」と答えた人の割合は3分の2に上った。 また約70%は、状況に大きな変化がなくはっきりした成果が見えない以上、タイが抱えている諸問題を政府が解決できるのかどうか確信が持てないと述べた。 タイ経済は他の東南アジア諸国に比べて低調で、セター氏はなかなか上向かせられない。先月には憲法裁判所が、犯罪歴のある人物を閣僚に任命したセター氏の首相解任を求める上院議員グループの申し立てを受理したことも、逆風となっている。 今回調査で、2カ月後もセター氏が首相の座にとどまると予想したのは43%だった。