南京が「文学の旅」の新体験の舞台に 文学公園で春の花々が咲き誇る風景を楽しむ
【CNS】春風は暖かさをもたらし、江南地方(中国長江下流部の南方)は花盛りの季節を迎える。最近、「世界文学の都」として知られる江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)では、「文都・春日繁花」をテーマにした1か月間の「読書+春を楽しむ」イベントが催され、玄武湖畔、鶏籠山のふもとにある文学公園がその「舞台」となった。このイベントは、自然と文学の美しさを通じ、国内外からの観光客や地元の市民を魅了している。 2019年10月31日、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)は南京市を「世界文学の都」として認定した。近年、同市は「世界文学客間」を中心に、約2キロメートルの文学の小道を通じ「文学山」「文学園」「文学館」などの豊かな人文リソースを結びつけ、オープン型都市文学体験空間、「文学公園」を創り上げた。 「文学公園に足を踏み入れると、訪れる人々は六朝時代の風雅、唐宋時代の詩韻、明清時代の活気、そして近代の出来事を通じ、南京文学の深い歴史を体験できる。さらに、スマホの微信(ウィーチャット、WeChat)の微信小程序(WeChatアプレット)、手描き地図ナビゲーション、ARインタラクティブ写真など、多様なデジタルインタラクションを活用し、文学公園での『散歩』を楽しめる」と、南京市文学の都促進会の聞一武(Wen Yiwu)事務局長は述べている。 このイベントの魅力をより多くの人びとに伝えるため、南京の「世界文学客間」は、各ソーシャルプラットフォームで活躍している人びとを一日の「客間ナビゲーター」として招聘した。オンラインとリアルの活動を組み合わせることで、市民や観光客に「文学の都」である南京の春の美景、美食、美物、美人を共有できる。 南京の「世界文学客間」の2階の展示室では、数百冊の「世界で最も美しい本」と「中国で最も美しい本」が揃っており、訪れる人々は春の明るい景色の中で、これらの美しくデザインされた本を読む喜びを味わうことができる。 聞事務局長によると、昨年の後半から、文学公園を中心に数回にわたって「南京文学City Walk」イベントが開催され、都市散策、スタンプラリー、テーマ探究学習、デジタル体験など、多様なアクティビティを通じ、1万人以上の市民、観光客、学生が熱心に参加した。「文学公園は文化、観光、デジタル体験などのシーンを融合させ、多くの人々に開放することで顕著な効果を示している。今後、文学公園での「散歩」は金陵(Jinling、南京の古称)全市範囲の「可読」へと進化し、都市文学の生態発展を促進し、「文学の都」の特色ブランドと南京の歴史文化名城の立体像を作り上げていく」と、聞事務局長は述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。