イニエスタが40歳で現役引退 スペインやバルセロナ、神戸で活躍
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【10月9日 AFP】サッカースペイン代表で活躍し、W杯(World Cup)優勝と欧州選手権(UEFA Euro)連覇を飾ったMFアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が8日、40歳での現役引退を発表した。 スペインのバルセロナで記者会見を開いたイニエスタは、報道陣に対して感極まった様子で「ピッチで過ごすのはもう終わり」とコメント。今後については「サッカーから離れることはできない。今も、これからもサッカーは僕の人生だ。学び続ける必要がある。今は指導者資格を取ろうとしているところで、それが次のステップだ」と明かし、「戻ってきていい仕事をしたい。それでもボールを追いかけることはもうなく、別の場所からになる」と続けた。 スペイン1部リーグ・FCバルセロナ(FC Barcelona)の名高い下部組織ラ・マシア(La Masia)出身のイニエスタは、2002年に18歳でトップチームデビューを果たすと、中盤の主力を担い、退団するまでの16年間で674試合に出場。リーグ優勝9回、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇4回、国王杯(Copa del Rey)優勝6回など、合計で30個以上のタイトルを獲得した。 イニエスタとシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)、セルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)を旗手とした「ティキタカ」スタイルのサッカーは、クラブと代表を新たな高みに押し上げた。 バルセロナではリオネル・メッシ(Lionel Messi)、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)、サミュエル・エトー(Samuel Eto'o)、ルイス・スアレス(Luis Suarez)らともプレーし、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督時代の2008-09シーズンとルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督時代の2014-15シーズンにリーグ、チャンピオンズリーグ、国王杯の3冠を達成した。メッシはSNSで「最も奇跡的なチームメートの一人」とイニエスタを称えた。 代表では2010年のW杯南アフリカ大会を制し、オランダとの決勝では延長戦で決勝ゴールを決めた。その後、2018年のW杯ロシア大会を最後に代表を離れるまで131キャップを刻んだ。 2018年にバルセロナを退団した後は、Jリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸(Vissel Kobe)で5年間プレーし、最後に1シーズンをアラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ・クラブ(Emirates Club)で過ごした。(c)AFPBB News