人件費に苦しむアトレティコ、オファー次第で最高年俸オブラク売却を検討か…C・ロナウドのアル・ナスルが獲得を狙っている模様
アトレティコ・マドリーが今夏の移籍市場でスロベニア代表GKヤン・オブラクを放出する可能性が出てきた。スペイン『マルカ』が報じている。 ここ最近、人件費の経営圧迫に苦しんでいるアトレティコは、同費用を引き下げようと躍起になっている。ディエゴ・シメオネ監督やMFコケ、FWアントワーヌ・グリーズマン(バルセロナ復帰後2回)との契約延長で年俸を引き下げ、一方で同じく契約延長交渉で減俸を提示したDFマリオ・エルモーソは、これを受け入れることなく今夏クラブを後にした。 そしてアトレティコは、彼らと同様にオブラクの高年俸にも苦しんでいるようだ。シメオネ監督が「彼は私たちのメッシだ』と語ったこともある守護神について、クラブはチェルシーなどが獲得を狙っていたとされる2019年、また2022年と契約を延長して年俸を引き上げた(現行契約は2028年まで)。アトレティコ関係者は「彼の給与が高いのは、ここに留めるためだった」と語っているようだが、チーム最高年俸1000万ユーロが、今になって大きな重荷になっているとみられる。 そのためにアトレティコは、公にこそオブラクを「アンタッチャブル」な存在と強調しているものの、「重要なオファー」が届く場合には売却を検討する方針とのことだ。スロベニア代表GKに対しては、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドも在籍するサウジアラビアのアル・ナスルなどが興味を持っており、例の通り選手に対して巨額のオファーを用意している可能性があるという。 もちろん、最終的に去就を決定するのは現在31歳のオブラク本人であり、同選手がフットボールのトップレベルでプレーし続けるのか、それともDFステファン・サビッチの移籍先とも目されるサウジアラビアに向かうのかに注目が集まる。ただ『マルカ』は、アトレティコが実際にこの守護神を売却することになれば、彼を「アトレティコのメッシ」と称したシメオネ監督にとっては、「好きにになれない」オペレーションになるとの見解も示している。