日本宅配水&サーバー協会、「月額300円は過去の電気代」 ウォーターサーバーのウェブ広告に警鐘
(一社)日本宅配水&サーバー協会はこのほど、本紙の取材に対して、ウェブ上の比較サイトでよく見られる「ウォーターサーバーの電気代 月額200~300円」などとする表示について、「昔の電気代で換算した金額であり、現在には当てはまらない」とする見解を示した。どのメーカーのウォーターサーバーであっても、冷水・温水機能を稼働させていれば、電気代は月額800~1000円程度かかるとしている。 ウェブ上では、アフィリエイト広告とみられる、複数のウォーターサーバーの比較サイトで、「1カ月の電気代は156円」「電気代/1日約16円」などと、月にかかるウォーターサーバーの電気代が安いことが強調されて表示されている。 比較サイトでは、5~6社のウォーターサーバーを紹介しており、それぞれのブランドのECサイトのランディングページへ誘導するリンクを設置している。 日本宅配水&サーバー協会の芹澤卓道事務局長は「比較サイトで表示している電気代は、何年も昔の相場だ。現在は電気代も値上がりしており、月200円では常温の給水しかできない」としている。 一部メーカーでは、「節電モード」などを使えば、電気代を月額500円前後に抑えることもできるとしている。 同協会では、比較サイトに掲載しているウォーターサーバーのメーカーに抗議するとともに、同社の会員社に対して、正当な単価で表示するよう求めているとしている。
日本ネット経済新聞