「寝かせてくれ」「耳ふさぎたくなる」子どもの夜泣きに追い詰められる、母の叫び 支援の現場は #令和の親
抱え込まないことが大切
厚生労働省による産後の母親を対象にした調査(2018年)では、「十分な睡眠がとれない」ことに不安や負担を感じた母親が、産後2週未満で54・2%、産後2~8週で49・2%と約半数を占める。子どもの夜泣きにより、母親が睡眠不足で不安を抱えるケースは少なくない。
小児科医で睡眠の専門家の東京ベイ・浦安市川医療センターの管理者、神山潤さん(67)は泣いている赤ちゃんを寝かしつける方法として、理化学研究所(理研)などのチームが発表した実験を挙げ「抱っこして5分歩き、落ち着いたら座って8分間ほど待ってからベッドに寝かせるという方法もある」と説明する。 一方で、「『子どもが寝ないのは自分のせい』と親御さんが自分を責めてしまい、その親のいらいらは子どもにも伝わり悪循環になる」と指摘。赤ちゃんの眠りは千差万別で子育てに正解はないとも話し「悩んだら行政や病院、子育て支援センターなどいろいろな所に相談してほしい。1人で抱え込まず、子育ては良い加減に『いいかげん』に肩の力を抜くことが大切」とアドバイスした。 ※この記事は千葉日報とYahoo!ニュースによる共同連携企画です