【クラシック オブ ザ デイ】80年代のポルシェキラー「BMW M635CSi(E24)」物語
世界一美しいクーペと言われる初代6シリーズE24のトップモデルがBMW M635CSiだった。1980年代半ば、世界最速の4シーター、はたまたポルシェキラーと言われた。クラシック オブ ザ デイ!
「シャークノーズ」または「バイエルンエクスプレス」: これらは「BMW M635CSi」に対する一般的なニックネームであり、286馬力の「M88」エンジンを搭載した「BMW M635CSi」は、ポルシェ928S、ポルシェ930、ポルシェ944ターボと互角のパフォーマンスを発揮したことから、「ポルシェキラー」としても知られていた。1976年から1989年まで製造された「BMW E24シリーズ(初代6シリーズ)」のトップモデルである。
AUTO BILD誌は、1984年以降に生産されたスーパー6シリーズについて、”上級バイエルン車が他のすべての人の革ズボンを脱がせる”という適切な記事を書いた。当時、このスポーツクーペは世界最速の4シーターとされ、1989年まで5,655台が生産ラインから送り出された。現在では極めて希少な「M635CSi」は、まさにBMWの伝説である。それだけに、人気が高く、価格も高価である。
「BMW M635CSi」は、スポーツカーとラグジュアリーカーを見事に融合させた、速くて快適なクルマである。ボンネットの下には、M1と同じ4バルブDOHCの3.5リッター直列6気筒エンジン「M88」が搭載されている。
Mクーペの最高出力は286馬力、最大トルクは340Nmである。つまり、1.5トンのこのクルマは、わずか6秒半で100km/hを突破し、最高速度は255km/hに達する。動力伝達は、5速ギアとリミテッドスリップディファレンシャルを標準装備したマニュアルのゲトラグ製スポーツギアボックスが担う。
中央に配置されたツインエキゾースト
「M635CSi」は、低く張り出したフロントスポイラー、ボディカラーにペイントされたエクステリアミラーなどが、標準的な「6シリーズ」モデルとは異なっている。 初期の購入者の多くは、BBS製の鍛造ホイールにワイドタイヤ(VR 415 TRX)を注文した。もうひとつの特徴: ツインエキゾーストは、このBMWのリア下にほぼ中央に配置されている。 4シーターの室内には、スポーツステアリングホイールとスポーツシートが標準装備された。オンボードコンピューターとエアコンディショナー、オーディオが納まるセンターコンソールはドライバー側を向いている。
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