バスケ男子日本代表が五輪直前会見…八村塁「東京五輪の思いも込めて戦いたい」
7月10日、パリ2024オリンピックに出場するバスケットボール男子日本代表(FIBAランキング26位)が記者会見を行い、トム・ホーバスヘッドコーチと出場選手12名が五輪へ向けた意気込みを語った。 昨夏の「FIBAワールドカップ2023」で3勝(2敗)を挙げてアジア最上位となり、自力では48年ぶりとなる五輪出場を決めた日本代表。27日に開幕するパリ五輪では、渡邊雄太、富樫勇樹、河村勇輝、比江島慎、ジョシュ・ホーキンソンといったW杯で主軸を担った選手に加え、NBAロサンゼルス・レイカーズで活躍する八村塁もホーバスジャパンに合流し、ベスト8進出(グループフェーズ突破)を目標に戦う。 ホーバスHCは「選手たちもプレッシャーや緊張感があったかな」と熾烈なメンバー選考の過程を振り返りつつ、「今日12人で練習をしてみて、雰囲気が少し変わった。落ち着いたと思う」とチームの変化について言及。五輪に向けて、川真田紘也と佐々木隆成をリザーブメンバーとしてチームに帯同させることを明かし、「保険です。もしケガとかがあったらリザーブ選手が入ります」と説明した。 チームのキャプテンを務める富樫勇樹は、「チームとしてベスト8という目標があるので、そこにたどり着くためにできることをやっていきたい。五輪の舞台は特別で誰もが立てるところではないと思っているので、責任を持って戦っていきたい」とコメント。左足の肉離れで強化試合を欠場していた渡邊雄太は、この日精密検査を受けたようで、「順調に回復しているので、オリンピックは問題なく出られるだろうということです」と現状を報告した。 また、富樫や渡邊と同じく東京大会に続いて五輪挑戦となる八村は、「3年前の東京五輪で3連敗したときは全部20点差くらいで負けていたり、僕らとしてはやりきった感じがなかった。あの時のメンバーとは終わった後に『もう一回五輪に行こう』と話していた。それがパリだったのかいつなのかわからなかったですけど、こうして出られるということで、僕らのレベルが上っている中でもう一度やれることがうれしいですし、こうやって機会をもらえて楽しみにしている。東京五輪の思いを込めてパリ五輪で戦いたい」と、大舞台へ意気込んだ。 今後、日本代表はヨーロッパ遠征に臨み、日本時間19日27時から五輪初戦でも戦うドイツ代表(同3位)、21日27時からNBA屈指のスターであるニコラ・ヨキッチを擁するセルビア代表(同4位)と強化試合を実施。パリ五輪の予選ラウンドでは27日にワールドカップ王者のドイツ代表、31日に開催国のフランス代表(同9位)、8月2日に世界最終予選を勝ち抜いたブラジル代表(同12位)と対戦する。
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