米投資銀PJT、日本で金融商品取引業者登録-元モルガンS幹部創業
(ブルームバーグ): アドバイザリー業務に特化した米投資銀行、PJTパートナーズが金融庁から金融商品取引業者としての登録を受けたことが分かった。
金融庁のホームページによると「PJTパートナーズジャパン」(東京都港区)が2月29日付で第二種金融商品取引業者として登録された。第二種はファンドや信託受益権を取り扱う業者を指す。
また、リンクトインの投稿などによると、PJTは2023年以降、少なくとも社員3人を日本で採用している。PJTの広報担当者は金融商品取引業者としての登録を申請したことは認めたが、それ以外についてのコメントは控えた。
同社は昨年、過去最高の収益を計上。今年の日本のM&A(企業の合併・買収)市場はMBO(経営者による買収)も含めた株式非公開化や外国企業による買収活発化が見込まれ、アジアをけん引する市場の一つとして注目が集まっている。
PJTは米銀モルガン・スタンレーに30年近く勤務し、投資銀行部門の責任者を務めたポール・トーブマン氏によって設立された。同氏はモルガンSに勤務時代、三菱UFJフィナンシャル・グループから90億ドルの出資を取り付けるのにも尽力した。一時期、ラテンアメリカと日本の責任者を務めていたこともある。
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Takashi Nakamichi, Todd Gillespie