「確実な安全が担保できない」JR九州が日韓航路から撤退発表 浸水隠しの「クイーンビートル」運航再開断念 30年余の歴史に幕 福岡
■JRグループ初の国際航路として「ビートル」デビュー
JR九州の日韓航路がスタートしたのは1991年、博多と韓国の釜山を結ぶ「ビートル2世」が華々しくデビューしました。 国際航路に乗り出すのはJRグループで初めてで、博多と釜山をジェットフォイルで約3時間で結び、韓国の会社と業務提携したり複数の船で運航したりするなど体制を拡大していきました。 航空機よりも割安に韓国への日帰り旅行を可能にし、利用客も徐々に増加し、その後、クイーンビートルの導入を決めました。 従来のビートルと比べ定員は2.6倍に増え、カフェやバーを備えるなど豪華な内装に加え、航海中には展望デッキに出ることもでき、クルーズ気分も味わえるというのを大きなセールスポイントとしていましたが、新型コロナ禍の影響で就航時期が大幅に遅れ、2022年秋にようやく運航開始に至りました。 「クイーンビートル」は浸水隠しが発覚してからは運休が続いていました。 JR九州は「クイーンビートルの運航再開をお待ちいただいたお客さま、運航再開に向けて協力いただいた皆さまのご期待に添えなかったことを深くお詫び申し上げるとともに、長年にわたりJR九州高速船の日韓航路等を支えてくださった皆さまに心より感謝申し上げます」とコメントしています。
テレビ西日本