大外捲りで大会連覇を決めた新開航

　ボートレースからつのG3「第11回ウエスタンヤング」の優勝戦が行われた。新開航（28＝福岡）がチルト3で大外から一気捲り。大会連覇を決め、プレミアムG1第11回ヤングダービー（9月18日～23日、桐生）の優先出走権を獲得した。 　新開は予選道中で6着2本。「これではいけないと思って気を引き締めた」。予選ラストを1着でクリアして準優5号艇。セミファイナル2着で優出した。 　それでも優勝戦は6号艇。ここで勝負に出た。チルトを3度にハネ上げた。伸び仕様は特訓から気配良好。本番は6コースからトップスタート、捲り一撃が決まった。 　「スタートは全速で行きました。チルト3に跳ねたのは初めて。定松（勇樹）が結構仕上げていたし、勝つにはこれしかなかった」 　チルト2さえ記憶にないと言う中、優勝戦の一発勝負で初のチルト3。ハンパじゃない勝負勘だ。 　このVで桐生ヤングダービーの優先出場権を手に入れた。この後は25日に開幕する尼崎のグラチャン。勝負強さを見せつけたヤングレーサーが堂々とSG舞台へ突き進む。 　◇新開　航（しんかい・わたる）1996年（平8）2月12日生まれ、福岡県出身の28歳。118期生として16年5月の芦屋でデビュー。18年1月芦屋で初優勝。23年11月常滑ダイヤモンドカップでG1初優勝。22年12月大村グランプリシリーズでSG初出場。今回で通算21V。同期に吉川貴仁、板橋侑我、戸敷晃美ら。1メートル65、52キロ。血液型A。