バスケ日本代表の“リーダー”渡邊雄太が語った日の丸への決意とは W杯開幕まで30日
来月25日に沖縄で開幕するバスケットボールW杯まであと30日。今大会に並々ならぬ思いで臨むのが、NBAプレーヤー・渡邊雄太選手です。 【画像】8月に開幕するバスケットボールW杯2023の全組み合わせ 世界最高峰のNBAで日本人最長となる5シーズン目を戦った昨季、大きく飛躍を遂げた渡邊選手。イースタン・カンファレンスの強豪ネッツで58試合に出場し平均出場時間は16.0分、平均得点は5.6、3ポイント成功率は44.4%といずれもキャリアハイを記録しました。 現在28歳の渡邊選手は今月アメリカから帰国し、都内で連日子供たちを対象としたクリニックを開催。リラックスした表情で子供たちと汗を流し、バスケを楽しんだ様子でした。そのクリニック終了後、記者たちの前で語ったのが日の丸への熱い思いでした。
■日の丸を背負うという“責任感”
「日の丸を背負うということは責任があることだと思う。16歳(高校2年)の時に初めて日本代表のA代表の候補に入れてもらって、ウィリアム・ジョーンズカップという台湾で行われた大会で初めて日本代表としてデビューさせてもらった。今年が29歳になる年なので12~13年、日の丸を背負ってプレーさせてもらっている。色んなプレッシャーもある中で自分自身が代表にかける思いも強いですし、日の丸を背負っている以上、軽いことはできない」 10代の頃から日の丸をつけ代表で活躍してきた渡邊選手。しかし、世界の舞台では満足のいく実績を残してきたわけではありません。 2019年のW杯前回大会では八村塁選手、渡邊選手が大会を通して平均二桁得点を記録するも5戦全敗。さらに東京五輪でも3戦全敗し、渡邊選手は悔し涙を飲みました。
■代表のユニホームを脱ぐ覚悟で挑むW杯
「自分がリーダー的な立場としてチームを勝たせていくという存在になっているが、大きな国際大会では中国でのW杯で5連敗、東京五輪で3連敗ということが続いている。中心としてやっていかなきゃいけない選手としてはそこの責任は果たさなければいけないと思っている。今回もまた連敗するようなことがあれば、自分は代表のユニホームを脱ぐつもりでいる。勝てない選手がずっと上に居続けてもしょうがないので、早く世代交代した方がいい。それだけ今回の代表にはかけている」 代表引退をかけてまでも、今大会は勝ちにこだわると語った渡邊選手。これまでの悔しさをバネに世界トップの選手が集うリーグで己を磨き、成長を続けてきました。そして4月にNBAでのシーズンを終えると、すぐにW杯への出場を決め、さっそくバスケットシューズに日の丸をつけ、気持ちを入れたといいます。