人気菓子で能登の被災地支援 射水の放生若狭屋、売り上げの一部寄付
老舗菓子店の放生若狭屋(富山県射水市善光寺・新湊、板谷達也社長)は、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県能登地方を支援しようと、人気商品「かりんとうまんじゅう」の売り上げの一部を、同地方に寄付する取り組みを始めた。商品の材料に珠洲市の天然塩と能登町のブルーベリーを使っていることから発案。板谷社長は「菓子店として今できることをしたい」と話す。 放生若狭屋は北陸にちなんだ菓子を作ろうと、2016年から天然塩とブルーベリーを材料にしたかりんとうまんじゅう「珠洲の天然塩」と「ブルーベリー」を商品化した。天然塩はあんに練り込み、口溶けと後味の良さが特徴だ。ブルーベリーはペースト状にして白あんに混ぜて仕上げた。 能登半島地震を受け、このかりんとうまんじゅう2種の売り上げの一部(1個140円につき10円)を、3月中旬まで寄付する。商品は新湊本店(射水市善光寺)、とやマルシェ店(富山市明輪町)など全5店舗で販売している。
板谷社長は今後、道路の復旧などが進めば能登地方でかりんとうまんじゅうを無料提供する機会を設けたい考え。「自分にできる形で貢献したい」と話している。