DeNA・三浦大輔監督、南場オーナーと描く未来図 来季リーグV、連続日本一…ライバルはメジャー球団
横浜の街は歓喜に包まれたが、日本球界は大谷翔平のメジャーリーグ移籍以降、話題的に押され気味という現実がある。今季に4年5300万ドル(約81億6200万円)でカブスに移籍した今永の2023年の年俸は1億4000万円。南場オーナーは「日本には日本の良さがある。ただ、飛行機に十数時間、乗っただけで年俸が桁違いになるのは正直、悔しい思いもある。日本のプロ野球は産業としての規模をもっと発展させ、選手に報いたり、練習環境を良くしたり、日米のギャップを小さくすることが必要」と難題にも取り組んでいく。
★D1位竹田は「力強い投球」
三浦監督はこの秋にドラフト1位で指名した竹田祐投手(25)=三菱重工West=について、「スカウトの方からは右投手の中では一番評価の高い投手と聞いていた。まだ映像でしか見たことがないが、非常に力強いボールを投げている。先発ローテーション(投手)は重要なポイントだと思っているので、来年のキャンプからしっかり見たい。楽しみにしています」と語った。
★佐野に「ぜひ残って」
三浦監督は、今季中に国内フリーエージェント(FA)権を取得した前主将の佐野について「来年優勝するためには間違いなく必要な選手」と残留を強く願った。申請の期限が13日に迫る中、残留交渉を進めており「ぜひ残ってほしいと思っていますし、その思いは伝えています。あとは祈るだけ。FAは本人の権利なので、悩んで後悔しない決断をしてほしい」と語った。
■南場 智子(なんば・ともこ)
1962(昭和37)年4月21日生まれ、62歳。新潟県出身。新潟高、津田塾大を経て86年にマッキンゼー・アンド・カンパニー入社。90年にハーバード・ビジネス・スクールでMBA(経営学修士)取得。96年にマッキンゼー役員就任。99年に退社し、ディー・エヌ・エーを創業、代表取締役社長に就任した(現会長)。2011年12月にプロ野球参入。15年1月に日本球界で女性初の球団オーナーに就任した。21年6月から女性初の経団連副会長も務める。