日本の人気コンテンツ 中国景気不安も盛況アニメ市場【WBS】
バンダイナムコが中国・上海で人気キャラクターを一斉に集めた体験型イベントを開きました。景気の先行きに不安が残るなか、上海ではアニメ専用モールもオープンするなど関連市場は盛り上がりを見せています。 22日から3日間にわたって上海で開かれた「バンダイナムコカーニバル2024」。ウルトラマンの特撮模型にキャラクターとの記念撮影ができるブース。さらには著名アーティストが特別にデザインしたガンダムなどのアート展も開催し、特設のショップでは中国で女性に人気のカプセルトイをはじめとしたほぼ全ての商品を販売しました。 さらに21日に開かれた戦略発表会では、「バンダイナムコエンターテインメント上海」小俣潤董事が「今期はより今後の成長を加速させるために、この後来週までかけて随時(ゲーム)4タイトルの新作を投入していく」と発言し、ゲーム事業に力を入れる攻めの姿勢を鮮明にしました。 最新の調査では、中国に進出する日本企業の64%が中国の景気について、前年より「悪化」「やや悪化」と回答。先行きが見えない企業も多い中、アニメ産業は好調だといいます。
そうした活況を裏付ける場所があります。 「上海一の繁華街にやってきました。この通り沿いに去年オープンした巨大なビル、アニメグッズの専用モールです」(上海支局の菅野陽平記者) アニメ専用モール「百聯ZX創趣場」は7つのフロアに約40のショップがあり、その多くが日本のコンテンツを扱っています。平日夕方にも関わらず若者を中心に多くの客でにぎわっています。 昨年の中国のアニメ市場は日本円で約5兆4000億円。この10年で市場規模は3倍近くに成長し、今後も順調に伸びる見通しです。そうした中、バンダイナムコもさらに事業を拡大したい考えです。 「もっともっと中国地域に根ざした企業になりたいので、中国IPを使った地産地消事業を強めていきたい。今まで上海、北京、広州の展開だったが、内地への出店も展開していきたい」(「バンダイナムコエンターテインメント上海」の宮谷大樹CEO&COO) ※ワールドビジネスサテライト