【登場が噂されるジムニー5ドア! ライバルはこれだ】(1)ダイハツ・タフト:逆のアプローチから生まれた同ジャンルのクルマ
タフトはジムニー5ドアのライバルとして十分な性能
SUVとひとくくりにされても、用途によってクルマに求められる性能は異なる。 3ドアのジムニーおよびジムニーシエラの悪路走破性能はクロスカントリー競技車両としては一級だが、多人数で大量の荷物を積んで移動するような使い方は、室内空間の狭さが用途に制限をかけてしまう。 ジムニー5ドアは悪路走破性能の低下と引き換えに、荷室と後席居住性の拡大を狙ったクルマと言える。一方のタフトは、日本における日常の利便性が追求された軽ハイトワゴンに手を加えて悪路走破性能を引き上げたクルマだ。 ジムニー5ドアとタフトは、逆方向からのアプローチで生まれた同じジャンルのクルマと言えるだろう。こういったクルマは絶対的な悪路走破性能よりも、室内空間の広さや使い勝手のよさといった点に比重が移る。 タフトは小さな車体にも関わらず室内長は2050mmもある。ジムニー5ドアの正確な室内長は公開されていないが、延長されたホイールベース値の340mmをそのまま足しても2135mmに留まり、タフトと大きな違いはない。 両車ともラゲッジルームには防水処理が施され、荷物フックなどのユーティリティが充実している点も同様だ。 ランプブレークオーバーアングルの数値が多少低くなったとしても、ジムニー5ドアの悪路走破性能は十分に高い。しかしハードなオフロードを走行でなければタフトの高いトータルバランスが光る。 タフトとジムニー5ドアは、お互いにライバルとして十分に張り合える性能を備えたクルマと言えるだろう。
ピーコックブルー