貨物船存続へ三セク設立 瀬戸内町 町と事業者出資
鹿児島県瀬戸内町の古仁屋港と町内離島を結ぶ貨物船「天長丸」の維持・存続に向け、同町は同船を運航する山畑運送(瀬戸内町)と共同で第三セクター「株式会社せとうちフェリー」(山畑貴宏代表取締役)を設立した。設立は3日付。 山畑運送は、貨物船事業の赤字や船員の高齢化などを理由に今年5月での航路撤退を表明。しかし、天長丸は加計呂麻島、請島、与路島へ燃料や重機などの輸送を行っており、住民から航路存続を求める声が相次いだことから、三セク方式が採用された。 町が2024年度当初予算に計上した貨物フェリー運航費補助事業費は4200万円。三セク設立時の資本金は2000万円で、町が60%、山畑運送が40%出資した。 町は、新たな運営方針を策定し、5月に予定されている船舶検査を踏まえ、早期開業に向けた時期を確定させるとしている。
奄美の南海日日新聞