J1札幌 鈴木武蔵が4戦ぶり出場へ…今季FW無得点のワースト記録「決めて変えていかないと」…6月2日・東京V戦
J1北海道コンサドーレ札幌FW鈴木武蔵(30)が、復帰戦で負の流れを断ち切る。札幌は30日、アウェー・東京V戦(6月2日)に向け、宮の沢で2日連続の紅白戦を行った。11日のアウェー・川崎戦で右太もも裏を痛め、3試合欠場中の武蔵だが、最後まで主力組でプレー。「状態は悪くない。もう大丈夫」と4戦ぶりの出場へ、復調を宣言した。 開幕から16試合、FWに得点がない。クラブワースト記録を更新中とあって「チャンスはつくっているので。僕たちが決めて、ゲームの状況を変えていかないといけない」と意欲。降格圏の19位に沈む現状に責任も感じているからこそ、気合もみなぎる。「序盤よりもやっていることは良くなっているが、結果がついてこないから自信がなくなっている。複数得点を取って勝てれば自信はついていく」。風向きは、武蔵が変える。 前回所属した19年、自己最多の13得点を挙げた。当時から指揮し、慕っているミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)が今季限りで退任する。「ミシャさんが残した功績は大きい。何とかいい形で終わらせたい」と覚悟を口にした。有限実行へ、東京V戦から、より必死に戦う。「ミシャさんのサッカーをやりつつ、球際の勝負は僕らがやらないとどうしようもできない。そこは毎試合、意識していきたい」と気持ちを押し出していく。 公式戦が8試合ある6月を見据えて、はやる気持ちを抑え、万全の状態を整えてきた。我慢の時を終えた武蔵が、うっぷん晴らしの働きを見せる。(砂田 秀人) 〇…30日の練習前、クラブパートナーの「よつ葉乳業」から、同社の牛乳と飲むヨーグルト1年分が、チームに贈られた。ペトロヴィッチ監督は「難しいチーム状況でもサポートいただき感謝している」とあいさつ。続けて「2週間前にいただけていたら、勝ち点3くらい取れていたかもしれない」と笑顔でジョークを飛ばし、場を和ませていた。
報知新聞社