「ピエル・パオロ・パゾリーニの四つの死」リーディング公演本編が期間限定で公開中
埼玉・角川武蔵野ミュージアム 本棚劇場にて無観客上演された「ピエル・パオロ・パゾリーニの四つの死」日本語訳リーディング公演の模様が、昨日10月3日より「パゾリーニの夏」のYouTube公式チャンネルで公開されている。 【動画】「ピエル・パオロ・パゾリーニの四つの死」リーディング(他3件) これは、イタリアの映画監督・脚本家・小説家・詩人・劇作家・評論家・思想家であるピエル・パオロ・パゾリーニを広げるためのプロジェクト「パゾリーニの夏」の1つ。同プロジェクトでは今夏、「ピエル・パオロ・パゾリーニの四つの死」の来日公演、日本語訳リーディング公演、そしてパネルディスカッションが開催された。 「ピエル・パオロ・パゾリーニの四つの死」日本語訳リーディング公演は、ティーファクトリーの川村毅が演出を手がけ、手塚とおる、笠木誠、谷部央年、福士惠二、大沼百合子、糸あやつり人形一糸座の江戸伝内が出演した。映像公開は11月3日まで。 ■ 川村毅コメント P.P.パゾリーニとは宿命的な縁を感じます。 パゾリーニの死を題材にした、このジャン・マリア・チェルボ氏の戯曲のリーディングを不意に頼まれ、一気にパゾリーニとの夏が始まりました。 日本で唯一、パゾリーニ全戯曲を上演した演劇人として、私はイタリアで認知されていたということです。 リーディング参加メンバーには、かつてパゾリーニ作品に出演してくれた俳優たちに声をかけ、久しぶりの手塚とおるさんとの仕事にもなりました。思えば、手塚さんとの出会いは2003年のパゾリーニ戯曲「オルジァ」のリーディングでした。 衣装、人形は2012年のパゾリーニ戯曲「文体の獣」の上演時に、宇野亞喜良さんがデザインしたものを復刻して使用しました。 そして今「P.P.パゾリーニの四つの死」の初邦訳リーディングが、全世界に向けて、宿命的に配信されるのです。