<#わたしの新庄・3回目のセンバツへ>/17 無失策へ不可能越え 梶岡伯空選手(2年) /広島
◇梶岡伯空(はく)選手 選手寮に入って初めて迎えた2020年2月の誕生日。両親から届いた段ボール箱には、洗剤などに紛れて誕生日について書かれた本が入っていた。読み進むうち、メモ欄に父の手書きメッセージがあるのを見つけた。「不可能は通過点」。その言葉が信条になった。 内野手として20年秋の公式戦8試合に出場したが「緊張して思うようにプレーできず、何もできなかった」と振り返る。以降は全打席安打と無失策の高い目標を掲げて練習に励み、冬場の紅白戦では安打が増えてきた。 15年夏の甲子園に出場した広島新庄の試合をスタンドで観戦し、その強さに憧れて入学した。「同じ舞台に立って、チームの役に立ちたい」と語る。【中島昭浩】=つづく