広島・九里が5回1/3を8安打2失点で降板 森浦の好リリーフで初勝利の権利を手にする
「広島-巨人」(18日、マツダスタジアム) 広島の九里亜蓮投手(32)が5回1/3を8安打2失点と粘投。今季8度目の登板で初勝利の権利を手にした。 【写真】にらみつけるように力投する九里 二回1死一、二塁から泉口を2球で追い込むも、5球目を右前に運ばれ、先制点を献上。なおも1死一、三塁から赤星にスクイズを決められ、2点目を失った。 ここから打線が奮起。四回に九里の登板時に5試合ぶりとなる援護点で1点差とすると、五回には小園が2点適時打を放ち逆転に成功した。 六回もマウンドへ。しかし、先頭の岸田に二塁打を浴び、犠打を決められ、1死三塁としたところで森浦にバトンタッチ。森浦は代打・長野に四球を与えるも丸を併殺打に打ち取り、同点のピンチを脱出。ベンチで祈るように見守っていた九里は大きく手をたたいて左腕を出迎えた。 今季はここまで7試合に登板し、0勝4敗。防御率3・55と試合をつくる登板も多くあったが、打線とかみ合わず、白星に縁がなかった。この日のマウンドに向けて「点を与えないようにとかは特に意識しないでいきたい。とにかくチームを勝たせることができれば」と意気込んでいた九里。走者を出しながらも試合をつくり、何とか先発の役割を果たした。