不動産のプロが教える!不動産投資を始める前に知っておきたい3つのポイント
利益が出るタイミングまで売らなければ負けない
投資は、そのとき自分が持っているお金(自己資金)を投じてスタートします。しかし、その投資が成功か失敗かは、投資金額を回収したときの物価に大きな影響を受けるということを考えていない人も少なくないようです。 いくら投資で収益が出ていても、物価が上がった分だけ収益が目減りしていたら、リスクを取って投資している意味がありません。 たとえば、100万円でハンバーガーが1万個(1個100円)買える時代に100万円で投資をスタートして、10年後にその100万円が130万円に増えたとします。 しかし、ハンバーガーの値段が1個150円になっていたら、130万円でハンバーガーは8666個しか買えません。実質は損をしているのです。 不動産投資の場合、家賃も売却額も物価の上昇とともに上がる傾向があるので、物価上昇の局面でも損をしにくいというメリットがあります。他の投資は利益を確定したときの経済状況に影響を受けるので、そのときのことを織り込んで投資しなければならず、利益を出すのが難しいこともあります。 一方で建物が老朽化するため、不動産を買うときよりも、売るときのほうが安くなる可能性が高くなります。そのときには、売却できそうな金額と売却までの期間の家賃収入をプラスして、売却希望金額を計算してみて下さい。 家賃収入を考慮に入れて損をするということであれば、売らなければよいのです。売却して利益が出るようになるまで、待っていれば損はしません。 所有している間も入居者がいれば、着実に家賃は入ります。そうやって、売れるタイミングを狙っていればいいのです。 細川 勝矢 株式会社不動産SOS 代表取締役会長
細川 勝矢