パリオリンピック

アジア人初の金メダルを獲得したジェン・チンウェン[写真/ゲッティイメージズ]

パリオリンピック（フランス/パリ、レッドクレー）のテニス競技は日本時間4日（現地3日）、女子シングルス決勝が行われ、第6シードのジェン・チンウェン（中国）が第13シードのD・ヴェキッチ（クロアチア）を6-2, 6-3のストレートで破り、金メダルを獲得。アジア人がオリンピックのテニス競技シングルスで金メダルを獲得するのは男女を通じて初となった。 【一覧】パリオリンピック テニス 全種目ドロー 21歳で世界ランク7位のジェンは今大会、1回戦で同91位のS・エラーニ（イタリア）、2回戦で同103位のA・ルス（オランダ）、3回戦で第11シードのE・ナヴァッロ（アメリカ）、準々決勝で元世界ランク1位のA・ケルバー（ドイツ）を下し4強入り。準決勝では金メダル大本命とみられていた第1シードのI・シフィオンテク（ポーランド）を破り決勝に進出した。 この日の第1セット、ジェンは第2ゲームでミスを見逃さずブレークに成功。その後はヴェキッチに3度のブレークポイントを握られる厳しい展開となるもブレークバックは許さず。終盤となる第8ゲームで2度目のブレークを奪い先行する。 続く第2セット、勢いに乗るジェンは第2ゲーム、強烈なフォアハンドショットを叩き込みブレークに成功。直後の第3ゲームでヴェキッチにブレークバックを許すもゲームカウント4-3で迎えた第8ゲームで2度目のブレークを果たし、金メダル獲得を決めた。 また、アジア人がオリンピックのテニス競技シングルスで金メダルを獲得するのは男女を通じて今回が初。これまでのアジア人最高成績は1920年のアントワープオリンピックで熊谷一弥が獲得した銀メダルとなっていた。