【毎日書評】忘れ物をしない、パスワードを覚える…生活の中で使える「記憶力」ハック
パスワードの覚え方
ネットショッピングからWi-Fiの登録時まで、現代社会においてはパスワードなしの生活は考えられません。しかも数字だけでなく、アルファベットの大文字と小文字を組み合わせたものや、〇文字以上などの条件がある複雑なパスワードを求められることも増えています。 ところが、すべてのパスワードを正確に覚えておくことは非常に困難。そこで、銀行の暗証番号やスマホのID、よく利用するサイトのパスワードなど、「本当に重要なもの」を5種類ほどに絞り、一気に記憶すべき。 もちろん重要なのは、他人に推測されにくい安全なパスワードにすることです。しかし他人に推測されにくいということは、自分でも覚えにくいということでもあります。 そこで著者が勧めているのが、「数字記憶法」と「アルファベット記憶法」。 例えば「Pc38Nxj7」という8文字の銀行のログインパスワードを覚えるとします。 まず知っている単語に置き換えられないかを見ます。Pcは「パソコン」を意味するので、それを覚えます。残りはストーリーを作って記憶していきます。 「自分のよく行く銀行ATMで、大きなパソコンが複数台ある(Pc)を開くと、サヤエンドウ(38)から巨大な看護師(N)が出てきて、たくさんのクリスマスツリー(x)を立てた。クリスマスツリーにたくさんのジェット機(j)と七面鳥(7)の飾りとしてぶら下げた」というイメージで記憶するといいでしょう。(129ページより) 重要なパスワードは使用頻度が高い場合が多いため、一度がんばって覚えたら、何度か使用するうちに自然に覚えられることでしょう。 ちなみに、パソコンや机のまわりにパスワードを貼っておくのは非常に危険だと著者。重要度の低いパスワードは、パソコンやスマホが自動入力する機能を活用しつつ、安全に利用することを心がけるべきだということです。(128ページより) 著者がいうように気軽に読める構成になっているため、必要なことを効果的に学べるはず。記憶に関する悩みを解決したいなら、目を通してみる価値はありそうです。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: 総合法令出版
印南敦史