共和、上院過半数うかがう 下院は接戦 米議会選
【ワシントン時事】米連邦議会の上下両院選が5日、大統領選とともに実施される。 野党共和党は上院(定数100)で4年ぶりの過半数奪取をうかがい、下院(定数435)でも多数派維持を目指す。与党民主党は下院奪還へ攻勢を仕掛けており、接戦が見込まれる。 上院は政府高官や連邦判事らの人事承認権のほか、条約の承認・批准権を有する。下院で多数派から選出される議長は、大統領職の継承順位で副大統領に次ぐ要職。議会は予算編成権も持つため、上下両院選の結果は新大統領の政権運営を大きく左右する。 任期6年の上院の現勢力は民主51(無所属4を含む)で共和49。2年ごとに約3分の1ずつ改選し、今回は民主23、共和11が対象となる。 選挙分析機関クック・ポリティカル・リポートによると、民主系無所属議員が引退する南部ウェストバージニア州のほか、西部モンタナ州で共和候補が優勢で、過半数を視野に入れつつある。ただ、中西部ネブラスカ州で無所属候補が共和現職を猛追しているとされ、「事態を一変させる可能性」(米メディア)もある。 任期2年の下院は全議席が改選。米紙ニューヨーク・タイムズによれば、1日時点で、接戦が見込まれる22選挙区のうち、共和が10選挙区を押さえれば多数派を維持する。 5日には全米50州のうち11州で知事選も行われる。