間宮祥太朗さんインタビュー「10代の頃は共演者を敵のように考えてしまっていたこともありました」
エランドール新人賞を受賞した主演ドラマ『ナンバMG5』に続き、2023年は映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』で稀咲鉄太を怪演、主演ドラマ『真夏のシンデレラ』では“王子感”あふれるエリートサラリーマン役を好演するなど、その圧倒的な存在感と、確かな演技力で活躍する間宮祥太朗さん。 【写真を見る】精悍なビジュアルにも磨きがかかるばかりの間宮祥太朗・30歳の姿 with digitalでは全2回にわたって間宮さんにインタビュー。インタビュー後編では、1月公開の最新出演映画『ある閉ざされた雪の山荘で』についてとともに、役者として感じることや、共演者への考え方までお伺いしました。
第三者になにか思われることは日常茶飯事
ーー今作は「役の奪い合い」など、役者同士の嫉妬や焦りが描かれています。過去のインタビューでは、10代の頃は「共演者は敵と考えていたこともある」と明かしていた間宮さん。今はどんな風に感じているのでしょうか。 間宮 10代の頃は、「自分に引きを作らなければ」と考えた結果、共演者を敵のように考えてしまっていたことも確かにありました。でも今はそんなこと全く思っておらず、逆に仲間だと思っています。今はセリフを交わす「相手から受け取るもの」について考えたりはします。相手からもらえるものが多ければ、受け取って自然に流してゆく。少なければこちらから渡していって……っていうのは考えています。 例えば役者を始めたての方だったら、相手の感情を引っ張り出すためにこちらがちょっと強めに働きかける、ということもやってみています。それで少しでも活性化したらいいなと思って。それは作品のためもありますが、相手が乗ってきたら僕も乗りやすいという、自分のためでもあるんですよね。 ーーお芝居はエネルギーの交換でもあるということですね。逆に間宮さんの渡すものが相手に「測られるかも」と怖くなることはないのでしょうか。 間宮 怖さはないですけど、相手になにか思われることは日常茶飯事だと思っています。それは共演者に限らず、監督、スタッフ、お客さんからも。第三者からなにか思われることも含めて、それが僕の仕事なので、そこはもう受け止めています。