とにかく明るい安村「有吉さんとは◯×だけの関係です」 『有吉の壁』愛&父としての執念を明かす【オリコン ライターズ】
■有吉が作り上げた『壁』独特の空気 佐藤栞里は“女神”「本当に助かっています」
「Mr.壁」との愛称でも親しまれている安村だが、ズバリ『有吉の壁』の魅力はどこにあるのか。「みんな必死にやっている…というところだと思います。『M-1』や『キングオブコント』などの賞レースだと、しっかり作り込んだものをみんなが見て…という感じですけど、有吉の壁はしっかりしたものがほとんどないので、気軽に見られるっていうのがでかいんじゃないですかね。それを有吉さんが作り上げたって感じがします。子どもたちも見てくれるので、わかりやすいかなっていう。ダメなものもそのまま出すという、特殊な番組です」。実際のオンエアを見ることもあるという。 「一般人の壁とかは、自分の出番のところをグルグル回って走っていっているので、ほかの人が何をやっているかをなかなか見ることがないので、そういうのを見ています。うちの子どもが10歳の女の子なんですけど、見てたり見てなかったり…です。僕が出てきても、なんか無反応な。さみしいですけどね。でも、学校で言われるらしいですよ。『お前の父ちゃん、きのう×だったな』って。やっぱり小学生には、そのまま受け取られるので、○は○、×は×なので、本当に○を取りに行かないと、子どもが言われちゃうんです。大事な○です」 父として大事な◯か×のジャッジを行う有吉とは、収録の合間にどんなやり取りをしているのだろうか。「有吉さんは、たまにオープニング始まる前、みんなが集まっているところで、オレのところに来て『なんか、さんまの向上委員会スベったらしいな』とか、どこからか仕入れた、スベった情報をパッと言って、もうMCの位置に行ったり、そういう会話はありますけど。基本はそういう感じです。それ以外はあんまりないです。だから、もう◯×だけの関係です」。佐藤栞里への感謝も口にする。「栞里ちゃんがいなかったら、もう10組ぐらいはやめてると思うんです。栞里ちゃんがいることが本当にありがたいです。本当に女神という、いていただいてありがとうって感じです。とはいえ、何か交流があるというわけではなくて、有吉さんと同じく『判定お願いします』の関係です。でも、本当に助かっています。ありがたいです」。 そんな『有吉の壁』で大事にしているルーティーンを聞いてみると、清々しいコメントが返ってきた。「突然髪の毛を切るっていうボケをやることが多いので、小道具の中にバリカンがあるかどうかだけ確認しています。なくても、スタッフさんに『バリカンありますか?』って言ったら『あります!』って出てくるんです、そんな番組ないですよね?充電満タンのバリカンが出てくるので、その確認はやっぱり怠らないようにしています。だから、僕からしたら体ひとつとバリカンがあればなんとかなるという気持ちです」。 今後『有吉の壁』で成し遂げたい野望・願望を向けると、愛ある言葉が飛び出した。「続いてほしいなとしか思わないです。続いてくれたらありがたいなって。レギュラー始まってからの丸4年、同じスケジュールなんですよ。隔週の木曜日、朝5時ぐらいに起きて、6時前くらいに汐留に集合しているので。それがなくなるのが、ちょっとさみしいなっていうのはあります。海外行っても、そのためだけに日本に帰ってきて、それでまた海外行くみたいな、『壁』中心の生活になっています。イギリス行って、日本に帰ってきて『壁』やって、またイギリス行くみたいなスケジュールありますから。そのままいたら、イギリスに2週間くらいいることができるんですけども、『壁』があるから家に帰ろうみたいな。週刊誌撮られちゃった時、いろんな仕事がなくなったんですけど、『壁』だけは出してくれたんです。『壁』の特番が始まったのが2015年、そこから『壁』を中心にいいことばっかりです」。 (取材・文/ファンタスティック ムラオカ) ※取材の模様は、16日放送の『ライターズ!』(日本テレビ系/毎週日曜 深1:25)でもご覧いただけます。