目覚ましいスピードで進化を続けるウェンバンヤマ「このリーグでモチベーションを見つけるのは難しいことじゃない」<DUNKSHOOT>
昨季の新人王ヴィクター・ウェンバンヤマは、NBA2年目の今季も平均24.8点、9.9リバウンド、3.9アシスト、1.08スティールにリーグトップの3.96ブロックの好成績を残している。 【動画】26得点、8ブロックをマークしたウェンビーのシクサーズ戦ハイライト 現地時間12月21日(日本時間22日、日付は以下同)のポートランド・トレイルブレイザーズ戦では自己最多タイの10ブロック、23日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦でも8ブロックと、守護神として相手の脅威となっている。 さらに、来年1月に21歳を迎える221cm・107kgのビッグマンは、オフェンス面にも磨きをかけている。昨季の3ポイント成功率は32.5%(平均1.8本成功)だったが、今季は35.6%で平均3.3本を決め、11月13日のワシントン・ウィザーズ戦では自己最多の8本を成功させた。 ここまでウェンバンヤマはキャリア通算95試合に出場し、通算3ポイント成功数は207本。スパーズPRによると、200本到達ペースは通算成功数1位のステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ/99試合)、2位のジェームズ・ハーデン(ロサンゼルス・クリッパーズ/153試合)、3位のレイ・アレン(元シアトル・スーパーソニックスほか/131試合)よりも速いという。 ウェンバンヤマは10月の5試合で成功率23.5%と低調だったこともあり、“打ちすぎ”の声も上がっていたが、12月の8試合では39.2%まで復調し、直近のシクサーズ戦でも成功率46.2%で6本を沈めている。 またブレイザーズ戦ではNBA史上6人目の1試合30得点、10ブロック以上をクリアするなど、2年目のビッグマンは攻守両面で進化を続けている。 若くして数々のエリートクラブに仲間入りしていることで、モチベーションを見つけることが難しくなってくるのではないかと聞かれたウェンバンヤマは、こう切り返していた。 「モチベーションを見つけるのは難しいことじゃない。キャリアの中でチームとしての偉業はまだ何も達成できていない。プレーオフに出場できていないし、プレーオフのシリーズもそうだし、全部勝ち切ってもいない。このリーグでモチベーションを見つけるのは全然難しいことじゃないんだ」 24日の時点で、スパーズはウエスタン・カンファレンス9位の15勝14敗(勝率51.7%)。プレーオフが狙える位置にいるが、11位のフェニックス・サンズ(14勝14敗/勝率50.0%)とはわずか0.5ゲーム差と、今後も気を抜けない戦いが続く。 ただ、昨季22勝60敗(勝率26.8%)でウエスト14位に終わったことを考えれば、ウェンバンヤマを中心にチームが着実に前進しているのは確かだろう。 文●秋山裕之(フリーライター)
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