<解説>お正月休みに見たい“元気が出る映画”3選 エナジーチャージできるアニメ、人気マンガの実写化 ドラマの劇場版も
また、冒険のワクワク感とともに、ポジティブなプリンセス、モアナが大人になったがゆえの葛藤や成長も描かれる。悩むモアナに別の道もあると示唆してくれる展開もあり、見ていると、つい「頑張って!」と“モアナ応援団”になってしまう。見終わったあとにエネルギーがチャージされたような気分にさせられ、とにかく元気がもらえる映画。「明日も頑張ろう」と学校や仕事に向かう姿勢もポジティブになることだろう。
◇「はたらく細胞」スカッとしてためになる“一粒で二度おいしい”エンターテインメント作
2本目は、人間の細胞を擬人化したキャラクターが登場する人気マンガを実写化した映画「はたらく細胞」(武内英樹監督)だ。
今作は、シリーズ累計発行部数1000万部を超える清水茜さんの人気マンガ(講談社)を実写化。人間の体内を舞台に、擬人化された細胞たちの日々の活躍を描く。永野芽郁さんが体内の各器官に酸素を届けるため奮闘する赤血球役、佐藤健さんが体内に侵入した細菌やウイルスなど異物を排除する白血球役でダブル主演を務めている。
映画は、永野さん、佐藤さんらが活躍する体内パートと芦田愛菜さん、加藤清史郎さん、阿部サダヲさんらが登場するリアルパートに別れており、リアルパートに出てくる人物の体内で起こっていることを体内パートで表現するという構成が分かりやすく、子どもたちはもちろん、大人の興味関心も満たしてくれるだろう。
病気になった登場人物を、体内パートでは細胞たちが全力で戦い、リアルパートでは親子や交際相手の愛情で治そうとするドラマが描かれ、不覚にもほろりとさせられる。
体内パートでは、永野さんのけなげな赤血球、「るろうに剣心」ばりの佐藤さんの白血球アクションはもちろん見どころだが、キラーT細胞役の山本耕史さんのマッチョぶり、NK細胞役の仲里依紗さんの「トゥームレイダー」ばりのアクションも胸アツ。さらに“悪玉”の片岡愛之助さん、新納慎也さんは誰だか分からないレベルの特殊メイクで登場。ラスボスの強さと演じている俳優の“怪演”ぶりなど驚きの連続だった。