【注目ドライバー】強力なバックアップを結果に結び付けられるのか、F1で8シーズン目を迎えたランス・ストロール|アストンマーティン|F1
2022年は8度の入賞で総合15位
2022年は序盤こそ苦戦したものの、アストンマーティンのAMR22は徐々にポテンシャルを高めていく。 ストロールはシーズンスタートから12位、13位、12位と完走を果たすと、第4戦エミリア・ロマーニャGP、第5戦マイアミGPでは2戦連続で10位入賞となる。後半戦に入るとアストンマーティンは時折上位勢に匹敵するタイムを出す場面も散見され、シンガポールGPでストロールは6位入賞を果たした。この決勝順位が結果として同シーズンの最高位に。 8度の入賞で18ポイントを稼ぎ、総合15位でストロールは2022年を終えている。
2023年は開幕前に大怪我…開幕から参戦も、僚友アロンソとの差は歴然
僚友ベッテルが2022年をもって引退。アストンマーティンに2023年よりフェルナンド・アロンソが加わることになった。 新シーズンのプレシーズンテストを控えた2023年2月20日、アストンマーティンはストロールが自転車トレーニング中に転倒し、同23日~25日に予定しているテストを欠場すると公表した。代役は2022年のF2王者であり、リザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチが務めることに。結果としてテストはアロンソ&ドルゴヴィッチと、前年は同チームのレギュラーでなかった2名で挑むことになった。 そしてチームはストロールが間に合わなかった場合、開幕戦バーレーンGPはドルゴヴィッチが参戦する意向を示した。 だが3月2日、アストンマーティンはストロールがバーレーンGPに問題なく参戦すると表明。本人は「開幕戦に間に合わせるため、ここまでリハビリに集中してきた」と、初戦はぶっつけ本番の状態ながら新シーズンへの意気込みを口にしている。 そして開幕戦からアストンマーティンのマシンでアロンソが速さを示し、レッドブルの2台に次ぐポジションで3位表彰台に複数回上がった一方、ストロールは負傷明けの影響かなかなか上位勢と競うことができず。第3戦オーストラリアGPでは4位フィニッシュを果たしたが、終盤にライバル勢がクラッシュやトラブルで次々に姿を消した中での4位上昇だった。 アストンマーティンはこの年、レッドブルを追う第2勢力の一角として戦ったが、ストロールは74ポイントで総合10位。アロンソが206ポイントで総合4位という結果だっただけに、かなり見劣りする結果となってしまった。 続く2024年シーズンもストロール&アロンソのコンビで挑むこととなっているが、アストンマーティンは引き続き競争力を有しているのかが注目ポイントとなる。
プロフィール
1998年10月29日生まれ[カナダ国籍] ウィリアムズ(2017~2018)、レーシング・ポイント/アストンマーティン(2019~) ■通算成績(2024年開幕時点) ・出走/145回 ・優勝/0回 ・PP/1回 ・FL/0回 ■2023年の成績 ・年間:74ポイント/10位 ・優勝/0回 ・PP/0回 ・FL/0回