就職氷河期世代の貯蓄《40歳代~50歳代》二人以上世帯・単身世帯の貯蓄額「平均&中央値」いくら?
50歳代・二人以上世帯の貯蓄平均額・中央値
50歳代の二人以上世帯の貯蓄平均額と中央値は、以下のとおりです。 ・金融資産非保有:27.4% ・100万円未満:9.1% ・100~200万円未満:6.4% ・200~300万円未満:3.8% ・300~400万円未満:3.9% ・400~500万円未満:3.8% ・500~700万円未満:5.6% ・700~1000万円未満:5.5% ・1000~1500万円未満:8.9% ・1500~2000万円未満:4.2% ・2000~3000万円未満:5.4% ・3000万円以上:11.2% ・平均額:1147万円 ・中央値:300万円 50歳代の二人世帯も、40歳代に比べると貯蓄平均額、中央値ともに上昇しています。特に3000万円以上の貯蓄がある世帯が11.2%と40歳代に比べて4.7%増えており、平均値が上昇していると考えられます。 安定した上昇が見られる一方、金融資産非保有世帯が27.4%と40歳代とあまり変わらないのは気になる点です。統計から見れば、資産のある世帯とない世帯の格差が広がっているといえます。 最後に、就職氷河期世代への支援策を見てみましょう。
就職氷河期世代への支援策
国は、就職氷河期世代への支援策を講じています。ハローワークや地域若者サポートステーションで、就職支援や面接指導、コミュニケーション講座などを実施しています。 また、引きこもり支援や自立支援といった、社会参加へのサポートも行われています。 ハローワークやサポートステーションは無料で利用可能です。就職して給与を受け取りたい人や働き方に悩んでいる人は、相談してみるとよいでしょう。
まとめ
40歳代~50歳代の貯蓄額は世帯によって格差があり、多くの資産を用意できている人とまったく資産がない人の二極化が進みつつあります。このまま老後生活へ向かうとなると、格差はさらに広がるでしょう。 就職難だった就職氷河期世代も現役世代の中心となり、社会的責任を担う年齢を迎えました。 初任給アップの報道など、現代の若者を羨ましく感じたこともあるでしょう。就職氷河期世代がこれから活躍していくには、手厚い経済政策・福祉政策が重要でしょう。
参考資料
・厚生労働省「地域別最低賃金に関するデータ(時間額)」 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・厚生労働省「就職氷河期世代の方々への支援のご案内」
石上 ユウキ