なぜ「足立区」が一番危ないのか…大地震で死者・負傷者数が多くなるかもしれない「地域の名前」
地盤の強さを知るために
地震による被害を左右する地盤を知ることができるサービスは、インターネット上でも展開されている。 たとえば、全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)の「お住まいの地盤診断サービス」は、地盤の強さや液状化、浸水の可能性といった災害リスクを地図から確認することができる。 この「地盤サポートマップ」で気になる土地の住所を入力すると、検索した地点の標高や地形、地質といったデータが表示され、避難所までの距離や地震時の揺れやすさ、浸水や液状化、土砂災害の可能性などを知ることができる。地盤の強さが簡単に調べられるのは便利で、地震による揺れやすさの目安を把握できる。 国土交通省が公表する「ハザードマップポータルサイト」には国や自治体が公表する全国の最新のハザードマップが掲載されている。自然災害は単独で起きるとは限らない。このサイトでは住所検索で洪水、土砂災害、高潮、津波など、複数の災害リスクを重ね合わせて表示することができる。 自分の暮らすエリアの地盤や災害リスクはどうなのか調べておくことをオススメしたい。足立区では2023年4月から3年間限定で地震対策の助成金を大幅に拡充するなど各自治体も対策強化に乗り出している。まずは自分の「足元」をしっかりと見つめて自治体の情報も取り入れることが生き残るためには重要と言えるのだ。 つづく「『まさか死んでないよな…』ある日突然、日本人を襲う大災害『最悪のシミュレーション』」では、日本でかなりの確率で起こり得る「恐怖の大連動」の全容を具体的なケース・シミュレーションで描き出している。
宮地 美陽子(東京都知事政務担当特別秘書)