キーワードは成長過程!? 刻々と変わりゆくアイドルグループの勢力図
『ももクロ』も下積み時代はライブアイドルとして活動
人気アイドルグループとして存在感を放っている「ももいろクローバーZ」に関しても、同様の意見が多い。アイドル誌編集者はこう語る。「今でこそメジャーアイドルとして国立競技場でのライブなども成功させている『ももクロ』ですが、下積み時代には路上ライブに励み、全国の家電量販店を回って店先でパフォーマンスを繰り広げてCDセールスを手売りするなど、ライブアイドルと同じような活動を展開していました。パフォーマンスはもちろん、そういったメンバーたちの成長の軌跡にもファンは魅せられていると思います。『ももクロ』も、かつては握手会や撮影会などもやっていましたしね」 そうした中、CDセールスやライブ動員などを加味した現在のアイドル界の勢力図を聞いてみると…。 「『AKB48』を筆頭に、『ももいろクローバーZ』がいて、続いて『SKE48』、『NMB48』、『乃木坂46』、『HKT48』、その後に『モーニング娘。’14』という状況でしょうか。CDの売上で言えば、『乃木坂46』は最近勢いがありますね。10月3日に発売された最新シングル『何度目の青空か?』は発売初週で約47.7万枚を記録しましたし、『NHK紅白歌合戦』への出場も有力視されています」(同アイドル誌編集者)とのこと。
復活の兆しを見せる『モーニング娘。』
こうして見てみると、かつては国民的アイドルグループとして「LOVEマシーン」(99年リリース)や「恋愛レボリューション21」(01年リリース)などのミリオンヒット曲をリリースした「モー娘」の苦戦が目立つが、最近は巻き返しの機運もあるという。 「CDの売上や観客動員ではAKB48グループや『ももクロ』の後塵を拝していますが、昨年から今年にかけてリリースしたシングルが5作連続オリコンの週間シングルランキングで1位に輝き、今年10月に発売した最新シングルも2位にランクインするなど、復活の兆しを見せています。最近はメンバーが激しくポジショニングを移動するフォーメーションダンスや昨今ハヤリのEDM(=エレクトロニックダンスミュージック)の要素を新曲に取り入れたりと、ライブパフォーマンスや曲に力を入れることで、アイドルの枠を超えてファンを増やしている印象です。」(同アイドル誌編集者) また、福岡県を拠点に活動するご当地アイドルグループ「Rev. from DVL」のメンバーで“1000年に1人の逸材”と言われる橋本環奈も露出を増やしている。「橋本環奈さんの人気に関しては、その卓越したルックスやアイドルとしての才能もさることながら、ご当地アイドルグループに所属しているというある種のマイナー感もプラスに働いていたと思います。アイドルファンの中には、まだマイナーな存在だからこそ応援し甲斐があると考える人もおり、ある程度メジャーになった今後が、さらなる飛躍への鍵となるのではないでしょうか」(前出の三杉氏) 果たして、アイドルグループの勢力図は来年以降どう変化していくのだろうか? (文責/JAPAN芸能カルチャー研究所)